らぼりだ~

ラボ離脱

フィリピンでマッサージに行った話

お察しの通りの話なので苦手な方は読まないでください。






リンガムマッサージというものをご存知だろうか?


ご存知で無い方は是非検索して頂きたい。
そしてリンガムマッサージを受けて頂きたい。


リンガムマッサージとは漢の浪漫である。
それをフィリピンで受けてきた。


話は1月初旬に遡る。
色々あってフィリピンに行くことになった。

フィリピンの知識といえば、
・バナナ
・暑い
・フィリピンでパブに入ったら実質フィリピンパブ
・ヤシの木が生えまくってる
などの恐ろしくざっくりしたイメージしかなかったが、
実際にはバナナは黒焦げになったかのような熟したやつが売ってるし、
台風が来まくって全然晴れの日がなかったし、
お酒飲める屋さんはビアガーデンみたいで最高だし、
ヤシの木~!って感じのヤシの木は生えてないしでイメージはイメージしかないと実感した。

ご当地グルメといえばレチョンという豚の丸焼きと、バロットというアヒルの孵化しかけの卵を茹でて殻を剥いたらアヒルさんがこんにちはしてくるエグいやつしかなかった。

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↑わかりにくいですけど左の茶色いのがアヒルです(16日目の卵)

バロットは結構美味しかったです。



さて、フィリピンに行くと決まった私が真っ先に検索した言葉は、
観光地でもなくご当地グルメでもない。


フィリピン 夜遊び [検索]


である。
オトコノコなら当然である。


出るわ出るわ夜遊びの話。
ビキニバー、ゴーゴーバー、置屋
お持ち帰りの際に店に払うお金のことをバーファインと言う。

たくさんの期待とほんの少しの不安に
胸と股間を膨らませて飛行機に飛び乗ったのである。


結論から言うとフィリピンで風俗には行かなかった。
ご存知の通り私は非常にピュアなオタクなので、
そのような不純な行為には及ぶことができなかったのである。
鋼のような貞操観念とディープラーニングより深い慈悲の心を持っているのである。


決してクリスマスに同期と中州に旅行に行ったものの
下半身の一部に血流が集まることがなく80分を過ごしたことがトラウマになっているからではない。
断じて。


ただ夜遊びはしたい。オタクなので。
というわけで、目を付けたのがマッサージ屋さんである。

厳密に言うと
施術中に""うっかり""手が滑ってしまうマッサージ屋さんである。


ということで微に入り細を穿つ調査の結果、
奇跡的に近所にうっかり手が滑る屋さんを見つけた。

全身マッサージ+リンガムマッサージ+""スペシャル""マッサージで
なんと3000円である。


え、リンガムマッサージって何?


そのときはなんかタイ古式とか韓国式みたいなマッサージの種類だと思っていた。
そのときは。



店の前に着いた。


ガラス戸は固く閉ざされているが、OPENのネオンサイン。
訝しみながら店の前に立った瞬間、物陰からヌッと警備員が現れた。
(フィリピンではスーパーやファーストフード店にも警備員がいて手荷物検査などを行うのである)

屈強な警備員はニヤリと笑い、「Good evening」とつぶやいた。


警備員がおもむろに店のインターホンを鳴らす。
ガチャリと内側から鍵が開く。
店の中に入るとムワッと漂うなんかの香り。なんだこれ。


店員のお姉さんが出迎えてくれ、英語のメニューを手渡してきた。
日本人か聞かれ、そうだと答えるとなんと日本語のメニューが出てきた。神域。
どのマッサージにもスペシャルがあると補足説明を受ける。
スペシャルの言い方がなんとも艶めかしい。
否が応でも期待が高まる。


そそくさとトイレを済ませ、ブースに案内される。
服を全部脱いでベッドにうつぶせになれと言われる。


そうやって10分ほど待たされる。
全裸。寒い。
なんか隣のブースから急に栗の花の匂いが漂ってきて全てを察していると、


「Good evening, Sir.」


サーと呼ばれるの、非常に良い。
自分の人生の中でサーと呼ばれてたのは王下七武海であるところのクロコダイルだけだ。
気分は王下七武海。


肩からマッサージが始まるが、特筆することはないので飛ばす。
肩、腕、腰、脚、足元と順調にマッサージは進んだ。



尻を触られた。



想像して頂きたい。
うつ伏せになっている様子を俯瞰した際、
(Y)←こうなっているはずである。
そのYの交点部分に、急にローションが垂らされた。


尻の割れ目に沿って流れるローション。
その冷たさに思わず顔が歪む。


順調に割れ目をラフティングしていったローションはやがてホーリーピーク、金玉に達する。
思わず声が漏れる。


先ほどまで快調に体を滑っていた手が急にしおらしくなる。
無限に尻を揉んでくるが、その手つきがいじらしい。
まるで処女ビッチである。


ひたすらに尻を揉んで揉んで揉みまくられて混乱していると、
おもむろに手をチョップの形にして割れ目に走らせてきた。
そして木に実るココナッツ(金玉のことです)に到達すると、
まるでピアノを弾くような手つきでココナッツ(金玉のことです)を触る。


あまりに未体験。

良い。あまりにも良い。



これがリンガムマッサージである。




初めての感覚に顔を歪めていると、
お姉さんがゆっくりと


「………Special.」


とつぶやき、腰を持ち上げ、ヤシの木を握る。
漏れのココナッツはみるみる果汁を蓄え溢れんばかりとなる。
完全にスプラッシュマウンテン。
異国でココナッツミルクを召し上がれ等といろいろ考えていると急に手が止まる。

おいおい嬢ちゃん、焦らしプレイが過ぎるぜェと独りごちると
仰向けになるように指示される。


え、終わり?


過去の様々なトラウマが蘇る(中州ロッキンポ不勃起ニッポン事件)
もうお終いだジャパニーズインポボーイとして蔑まれるんだ、
と仰向けで泣いている私を尻目に(もう尻は触られていない)頭のマッサージを始める。

顔面にパックを乗せ、腕、脚と順調にマッサージが進む。
全身マッサージが終わった。
マッサージが不足している箇所があることを伝えたいが、英語で伝える能力がない。


ローションが乳首に垂らされる。
ロッキンポ勃起ニッポンである。

マッサージによって全身の血行が良くなったせいか、驚くほどスムーズだった。


スペシャルの続きが始まる。



それは台風一過の夕焼けのように、
綺麗な射精だった。





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